長男が高校生になった時に「絶対に授業で居眠りしない!」と言っていました。
うっかりウトウトしてしまったのは家庭科の授業だったと聞いています。
下を向くと眠くなるから背筋を伸ばして前を向く。
まばたきで睡魔に負けそうだからまばたきしない。
できるだけ目を大きく開いて先生の顔を見る。
長男が眠気に負けないためにやっていることを教えてくれた時、
その表情がおかしくて思わず笑ってしまいました。
大きく目を見開いて凝視されていた先生、きっとわかったと思うのです。
「これは絶対に、眠いんだろうなぁ」と。
睡魔と必死に戦っているのは伝わっていたのではないかと思います。
当時担任だった古文の先生が懇談の時に
一生懸命に聞いてくれる生徒がいると、こっちも一生懸命になりますよ。
昼食後、午後いちばんで古文とか自分でも眠たいと思います。
と仰って笑っておられたので。
しかし、長男はどうして「絶対に授業で寝ない」と固く決心していたのでしょう?
どんな理由があったのか本人に聞いてみました。
そんなん、早起きして頑張って学校行って、
頑張っても遅刻して怒られて
行事とか嫌いな集団行動させられてるのに、
授業で居眠りして何にも得るものがないなんてつまらないじゃん。
家に帰って勉強したくないしね。
なるほど、授業を受けて自分のものにしなきゃ学校に行く意味ないくらいに思ってたようです。
長男は朝が苦手だったので7時より早く家を出られないことが多く遅刻常習者でした。
彼なりに頑張って早起きしても遅刻、しょっちゅう反省文を書かされました。
「家庭での指導について」と私も反省文のようなものを書かされていました。
長男にとって学校とは「勉強する場所」で授業で学ぶことを大切に思っていたようです。
大学受験で重要でない科目は適当でよい、という考えも持ってなかったようです。
中学の時から理系志望でしたが、文系科目を軽んじるようなことはありませんでした。
でも、文化祭とか体育祭とかそういう行事には価値を見出せなかったようです。
行事のたびに「休みたい!休みたい!」と言っていました。
それでも、行けばそれなりに楽しんでいたように見えましたが、
本心はどうだったのかな?と思う今日この頃です。
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