ガンプラで学んだ「ていねい」と「待つこと」

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次男の趣味はガンプラです。最近はエヴァンゲリオンなどガンプラ以外のプラモデルも作り始めたようです。写真は次男が大学進学前に作った白いザク!私が積プラにしていたものを奪い取られてしまいました。でも私よりずっとずっと上手に組み立ててくれているので結果オーライです。

子どもたちがガンプラを作り始めたのは長男が小学4年生、次男が3年生の時だったと思います。きっかけは通っていた病院の作業療法室でガンプラを作っていたお兄さんとの出会いです。

始めのうちはすぐに飽きるだろうと思っていたので、百円ショップの工具(ニッパーなど)を使わせていました。

でも、ガンプラを作る子どもたちは本当に楽しそうで、しばらくガンプラブームが続く気配、工具をタミヤのニッパーに格上げしました。その時、「工具は買ってあげる。ガンプラはお小遣いで買うこと」と約束した記憶があります。

当時の次男はとてもせっかちでガサツな子でした。とにかく早く仕上げたい!!という気持ちが強くて、ガンプラのパーツを切り取る時もザックリやっていたようです。パーツにゲート(プラモデルのランナーとパーツをつないでいる部分)が残っていても気にせずガンガン作りまくる子でした。

もう少し丁寧に作ればいいのになぁと思っていましたが、あまり口出しせずに好きなようにやらせていました。本当に飽きもせずガンプラを作っては改造したり壊したりしていました。

ある日、次男が私に宣言しました。

「今回のガンプラは、ていねいに、ていねいに、時間をかけてつくってみることにした!」

そして作り始めて30分ほどで「お母さん!お母さん!お母さん!」と作りかけのパーツを私に見せてくれました。

「見て!すごいでしょ!関節がカクカクしない!!」

「関節がカクカクしない!!」とドヤ顔だった次男、今では笑い話です。ゲートをきちんと処理すれば関節がスムーズに動く規格のガンプラです。これまでゲートなんて気にしない派だった次男には、関節が引っかからずに動くという「大発見」で、ていねいに作る喜びを知った瞬間でした。

その後、ガンプラの墨入れや塗装をするようになりました。ガンダムマーカーからスタートし、すぐにスプレーやビンの塗料を使った塗装をするようになっていました。

パーツの地の色と全く違う色を塗る時には、何か下地用の塗料を塗っていたと思います。色を重ねて塗る時もありました。そういう時は先に塗った塗料が完全に乾くまで待たなければなりません。

しかし、せっかちな次男は待ちきれなくて何度か失敗をしたようです。彼は自分の「待つのが苦手」のせいで塗装がうまくいかない、これを何とかしたいと考えたそうです。塗料を塗ったら数時間、どうかしたら丸1日以上待たなければならない時には、ガンプラのことを頭から追い出してゲームをしたりアニメを見たりして、ガンプラに意識がいかないように工夫していました。

好きなことだから、もっと上手になりたいとか、もっと良いものを作りたい、という意欲が大きくなるのだと思います。次男はガンプラから「ていねいに作る」と「待つこと」を学びました。好きなことからわき出る意欲が苦手なことや課題を乗り越えるきっかけになるかもしれません。

大学生になった次男、今もプラモデルが大好きです。

 

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